聞きなれてる言葉は印象に残らない
上手に褒めるということについて意識したことはありますか?社会の人間関係において結構重要なこと。しかしそれを日常の慣れから無意識でしなくなっていくことが多いので意識して取り入れることも必要だ。
褒めると感謝するはセットの場合が多い。例えば「ありがとう」という言葉。なにかをしてもらった時、助かった時、ありがとうは頻繁に使います。
会社に電話がくると「お電話ありがとうございます」と言いますね。会ったことがない人ですらありがとうを使います。つまりそれだけ頻繁に使用しているので聞きなれている言葉では嬉しいと感じにくいんです。
そこで、ありがとうに感情をプラスするように意識すると特別感が出て相手はより嬉しいでしょう。
例えばシンプルにこれ。
「すごい、ありがとう!」
すごい→感情
ありがとう→挨拶 という風になります。
また、聞き慣れていない言葉を使うと印象に残りやすいんです。それはどういうことか。
世代によって使い分ける
例えば、これいいなと感じた洋服があったとします。
若い世代の子は「これ可愛い~」と言います。
しかしおばさま達は「あら、素敵なお洋服ね」と言います。
どちらも褒めているんですが、相手にとって感じ方が違うんです。若い世代に「素敵ですね」というとあまり聞きなれていないため印象に残りやすく嬉しく感じます。反対におばさま達に「素敵ですね」と言っても日常で聞きなれているワードなので、この場合は「○○さんが着ると似合っていますね」というように他の言葉で伝えた方が印象に残りやすいです。
なぜ似合っているのか理由をつけると信憑性がプラスされます。
「身長があるので似合う」、「柔らかい雰囲気なので優しい色が合う」などもこれにあたります。
素敵ですねとストレートに伝えるのももちろんいいのですが、すぐに忘れてしまいます。より印象付けるためには素敵+〇〇というようにどこが素敵なのかをつけ加えると印象に残りやすいです。
おばさま世代には「素敵な生地ですね」
若い世代には可愛い+〇〇「可愛いね」と言うより「可愛いボタンですね」等。
同じ言葉でも聞きなれているかそうじゃないかで不思議なことに記憶に残るか残らないかが大きく変わってくるのです。つまりその人が日常生活で言われないことを意識して褒め言葉を使えば印象に残りやすいです。
職場の人への褒め言葉の例
職場で褒める時はその人の行動に対して褒めましょう。どこがよかったのか自分の感情や理由をつけると印象付けができます。
「資料完璧だったよ、〇〇さんにお願いして良かった!」
「今回も仕事が早くて助かるよ」
「気が利くから安心して任せられるよ」
「すごく丁寧にやってくれたね、想像以上の出来だったよ」
「言葉遣いが丁寧だね」
「相手のことをよく考えられる人だから安心して任せられるよ」
「いつも後輩のフォローをしてくれて助かるよ」
「面白い案だね、この仕事向いているね」
「大変な客だったのに、丁寧に対応ありがとう」
「こんなことまで出来るんだ、頼りになるね」
「入ったばかりなのに仕事が早くて驚いたよ」
「〇〇さんのおかげだね、心強い」
「〇〇さんの冷静な判断が良い結果につながりました」
「ミスをしないからしっかりしているね」
「頭の回転が速くて頼もしいね」
「不満や弱音を言わないところを尊敬してる」
「アドバイスや提案をありがとう」
「積極的で感心したよ」
「この前よりよくなっているね」
これらをさらっと言えるように日常会話に上手く組み込んでいけるようになれば、褒められた方はモチベーションがあがりますね。
しかし思ってもいないことを口にするのは、本人にも分かります。部下を褒める時はあくまでも本心で言いましょう。
褒める時の気遣い
褒め方もこれだけパターンがあります。
みんなの前で褒める
1対1で褒める
メールで褒める
人を通して褒める
人から聞くパターンは意図的でないと難しいですが、褒め方もワンパターンではありません。職場の雰囲気やその場の空気感がありますのでただ褒めればいいってもんじゃありません。
褒める目的は、もっと頑張ろうと思ってもらうことです。
誰かを褒めている時、他の誰かがモチベーションを失うことはあってはいけません。しかしライバル関係の子がそれを聞いて「よし!次は私が頑張ろう!」となる場合はOKです。極力みんなの前で褒めましょう。
褒めることと感謝することはセットで考えておくといいでしょう。職場が円滑にすすむために褒める技を使いこなしていきましょう!